2015年8月15日土曜日

隣の部屋・日本と韓国の作家たち




国立新美術館で「アーティスト・ファイル 2015 隣の部屋・日本と韓国の作家たち」が開催中だ。非常に面白い。反論を恐れずに言えば、日本と韓国は地理・文化・民族的に近い。そしてその近さ故に違いに驚く。その微妙な距離感がアートという土俵でも興味深いのだ。これまた批判を恐れずに言うと、それは韓流ドラマにハマる感覚なのだ。

この展覧会では特にイム・フンスンの動画とキ・スルギの写真に引き込まれた。情念を抉り出すようなモチーフであるのにあくまで透き通るような清明さを湛えている。これがアートにおける韓流なのだろうか。

イム・フンスンは今年、映画 "Factory Complex"でベネチア・ビエンナーレの「銀獅子賞」を受賞した。韓国人として初めてである。

日本勢にはあまりパワーが感じられず日韓の「競奏」に至っていないのが少々残念であった。






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